スラマッパギ(おはよう) サマサマ(どういたしまして)

 

 インドネシアは東南アジア南部、大小一万数千の島々からなる世界最大の群島国家です。

北部にあるスマトラ島は赤道が横切っている、面積は日本列島より大きな火山列島です。南隣はジャワ島で

十万年前に活躍したというジャワ原人が発掘されたところ。 このジャワ島とスマトラ島のメダン周辺の山々に

囲まれたカルデラ湖を訪れました。日本人のインドネシア訪問観光客の88%以上がバリ島に集中しているという現状に二国間相互観光査証免除が実施され、日イ観光交流の夕食交流会が催されジョコウイ大統領の歓迎挨拶もあった。アトラクションに日本のAKB48の姉妹グループJKT48(ジャカルタ)によるパフォーマンスや、竹で作られた伝統楽器アンクルンを使って出席者全員(1000人)の演奏があり、これはギネスブックに登録されるという記念にもなりました。翌日からオランダ統治時代東インド会社が栄えたバタビア(ジャカルタ)の観光。元オランダの総督邸の建物が旧古文書博物館となり大航海時代の古地図が印象深かったです。国立博物館には

あのジャワ原人の展示がありインドネシアの民族分布が多岐にわたっている様子や織物生地、絣織や蝋纈染の

伝承のルーツの原点はインドネシアからと再確認できました。人形劇(ワヤン)は操る人も語りも一人で演じられていて面白かったです。河口には当時の跳ね橋があり、東インド会社時代から現在も海の玄関口の港湾には

伝統的な造船技術で造られた船が所狭しと停泊しており、この港から商船が長崎の出島を目指していたのだと

彷彿とするロマンも感じました。翌日は早朝から飛行機で2時間半、赤道を越えスマトラ島の北部メダンへ到着。メダンの町の渋滞を抜け標高1400mの涼しいブラスタギではイスラム国の中にあって、カトリック系のフランチェスコ教会が現地の建物文化と融合した美しさに目を見張り、山道を1日がかりでバスは走り日が落ちた真っ暗闇の中、トバ湖畔に到着。ボートでサモシール島のホテルの桟橋へ到着。トバ湖は10万年前の火山の爆発でできたカルデラ湖で琵琶湖より一回り大きくサモシール島は沖縄本島の半分ぐらいの広さという。ボートでのんびりとサモシール島の風景を眺めたり、ひょこりひょうたん島のような島がぷかぷか浮いてるようなのを眺めたりで船は進みます。船着き場からシマニンド村へあがり、舟形の屋根を持った伝統的な家屋があり、釘は使わず蔦で柱を縛った高床式の住居には子孫繁栄のヤモリが彫刻され、美しい装飾が施されている。300年以上前の石造りの集会所は長老が集まり会議が行われていたようです。民間治療の医学書が象形文字で描かれていて興味深い。途中昼食でボートを降りレストランに入ったとたんものすごい風と雷と雨のスコールがやってきてアジアらしい豪快な嵐でした。食事後何事もなかったようにからりと晴れあがり桟橋からボートで次の村へ赴きました。早朝のモーニングクルーズでは日の出を眺めました。パームオイルのヤシの木やゴムの木の広大な規模のプランテーションではバスから降りて林の中を歩きました。ゴムの木はブリジストン所有の林でゴム液の収集の様子を実演してくれました。(2015.11.22~28)

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