北のアルプ美術館を訪ねる旅

北のアルプ美術館 串田孫一を訪ね
串田孫一の書斎・居間が移築されている
知床五湖に映る羅臼岳
羅臼岳の雪渓が美しい 空にはミサゴが藪には鶯が

2014.6.24~27 4日間を北海道 紺碧のオホーツクブルーの海風に吹かれながら散策しました。

きっかけは、自然保護活動の仲間小野木三郎氏や野鳥の会の面々、野生動物写真家さんやどこかで山歩きにご一緒したなあと思いだされるかたがた、総勢39名でした。事前学習のプリントは3号までいただきました。 メインの串田孫一の書斎を小金井から移築した北のアルプ美術館。串田孫一の本は博物誌、

山のパンセ、アルプ(追悼判)特集串田孫一などを読み漁りました。

大自然の真っただ中で四日間とも快晴でお花畑もさることながらオホーツクの鳴き砂海岸では

頭上を滑空するオジロワシにみとれました。羽をすかして青空が見えシャッター切るのを忘れてました。しっかりと、目に記憶できました。

観光船からは ヒグマが海岸の草はらに頭を突っ込んで食事中らしいところも眺められました。

ほどなくすると海面に水しぶきが上がってミンククジラが頭を出しました。どうやらシャチに追われている子供クジラの様子これもカメラのシャッターは間に合いません。はるか南半球から渡ってきたハシボソミズナギドリは大群で水上をバタバタ飛んでいるところで、観光船がスピードを緩めてくれて撮れました。

バス走行中は野生のキツネ・シカのほか放牧中の牛や馬 などにも出会えました。

羅臼峠付近は北アルプスの夏山のように大きな雪渓が残っていて高度はそんなに高くないのに

ダケカンバが背が低く強風に耐えてきたのか枝や幹がくねっていてそのすぐ上にはハイマツ帯

が広がり、鶯が3mほど前のダケカンバの枝の先端でさえずっているのが見えました。

通常鶯は声はすれども藪の中、で姿がみえないのですが、野鳥の会の人たちが持つ

木をこすり合わせて出す、キュキュッと鳴る小道具(バードコールという)で 盛んに鶯が警戒音

ケキョケキョとさえずってくれました。囀ってるところを初めて見ました。

畑や田んぼは広大な土地が耕されていますが、山へ入る自然のままの道路端は巨大な蕗や

巨大なイタドリが密生していて寒冷地と思われないジャングルのようでした。

常呂町にはなんと 北海道開拓の方々の故郷を思う気持ちから名づけられた

集落の地名に 岐阜 土佐 豊川 などという道路標識があり山野を開拓された御苦労

が偲ばれました。