南知多 内海船 船主廻船問屋内田佐七旧宅 

2010.10.2 同級生の母上の実家である内海の旧宅が郷土史資料館として開館されることになったと、一昨年に聞き、やっと今年訪れました。内海というと海水浴場が有名で何度も泳ぎに行ったことはあるけれど、江戸時代に栄えた知多の海運業がこれほどにも日本を支えていたという事実に目からうろこが落ちたという実感です。現在、太平洋側で現存する規模の大きい廻船船主の家屋は少なく、規模と格式を備えた貴重な遺構です。最盛期には十艘近くの船を所有し、瀬戸内海から江戸までの海運業を営んでおられたそうです。船主は大きな邸宅を構え、内田家は内海に140年前に竣工した邸宅が公開されている。

上左は表庭で、巨大な石灯篭・手水鉢・靴脱ぎ石に圧倒されました。廻船業で栄えた往時を彷彿とする調度品の多さにも驚きです。お茶室には煤竹の棹縁天井に格子窓の数寄屋造りに豪勢さがあらわれています。

「にわ」と呼ばれている母屋の土間から天井をみると太い梁を組んだ豪快な小屋組みを天窓のような煙出しから入る明るい光が照らしていて、大屋根を支えている様子がよく拝見できます。

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