中国四川省の西部のお花畑

ミニヤコンカ7556m
貢嘎山と書いてミニヤ国の白い山の意味

2010.7.4~10 中国四川省西部の康定(カンディン)という街に 4日間滞在して大雪山脈系の谷で幻の青いケシ・大黄などの高山植物を探索しました。今は中国も日本も雨季で、ミニヤコンカは夏は雲に隠れて見えない山で冬ならば普通の運と善行で見える。とガイドの羅成さんが言っていたのに強運の持ち主の上、善行を積んだ人ばかりだったのか、薄い雲のベールを被っていた雪山が突然、現れてきました。私のカメラはこの瞬間バッテリー切れで同行のkajiさんの写真を載せています。ヒマラヤの各峰の標高が正確に測定される以前は世界最高峰に位置づけられていたこともある山だそうです。康定から76km西にある新都橋(標高3200m)のチベットの入口の村は街道のドロノキ並木から盛んに柳絮が舞出て道路は綿毛で白く覆われています。小川に架かる橋の上から東を眺めるとまるで大菩薩峠から北岳を見る感じ。ミニヤコンカは真っ白の尖った頂が凛として空を突いています。さすが7556mのミニヤコンカのおでましです。幸せな気分でみとれていました。高山植物は日本にはない花や、葉は似ているけど花が違うという種類が多く、面白かったです。見たかった大黄は大渡河へ注ぎ込む支流の広い川岸の湿地に黄色い苞をのばして一面に並んで伸びあがっていました。 順に珍しい花々を紹介してゆきます。

大黄 ギシギシの仲間
大黄 日本のギシギシと同じ仲間だけれどイロガミのような黄色のびらびらで覆われている。周りには黄色のサクラソウ
ドロノキ並木のチベット街道
並木のドロノキ(ヤナギ科)からはリュウジョが舞って地面は綿毛で真っ白。この道はチベットのラサへ通じる国道
幻の青いケシ
折多峠(チェトーシャン)のお花畑には薄紫や濃い紫、黄色、の ケシがすくっとパラボラアンテナのように咲いていました
尖被百合Lilium  百合の仲間
提灯のようにボンボリのように花弁がくっついている百合の仲間 尖被百合 Lilium